Nature & Wildlife
自然と生き物
To Watch, Not To Disturb
見つめること、乱さぬこと
高尾の森には、長い年月をかけてこの土地に根を下ろした生き物たちが暮らしています。鹿は霧の中を音もなく渡り歩き、狐は夕闇に紛れて茂みの奥へ消え、小鳥たちは苔むした枝の上でひとときの羽を休めます。Thorn Path Groveは、彼らにとって私たち人間が「通りすがりの客」であることを忘れず、その暮らしをできる限り驚かせないよう努めています。
この森を訪れるすべての方に、以下の心構えをお願いしています。声を落とし、足音を静め、生き物との距離を保ち、決して餌を与えないこと。それは規則である以前に、この場所への敬意そのものです。
静かに歩む
Move Quietly
見守るだけ
Observe, Don't Disturb
餌を与えない
Never Feed The Animals
距離を保つ
Keep A Respectful Distance
Fleeting Glimpse — 一瞬の出会い
The Fox At Dusk
夕闇に現れる狐
日が沈みかける頃、あるいは朝靄がまだ木立の間に留まっている頃、茂みの奥にふっと狐の姿が現れることがあります。その足取りは驚くほど静かで、視線が合った次の瞬間にはもう影の中へ溶けて消えてしまいます。運よく出会えたなら、動かず、声を立てず、ただその姿を目に焼き付けてください。
狐は薄明薄暮性と呼ばれる、夜明けと日暮れに活発になる性質を持つ生き物です。日中に彼らの気配を感じることは少なく、だからこそ、この森でのひとときの遭遇は特別な贈り物のように感じられます。
A World Layered In Green
幾重にも重なる緑の世界
高尾山麓のこの森は、杉と檜の針葉樹に広葉樹が混ざり合う、多層的な植生を持っています。地表を覆う苔とシダ、その上に茂る低木の棘、さらに高く伸びる木々の梢——それぞれの層が、異なる生き物たちの住処となっています。鳥は梢と中木の間を行き来し、鹿や狐は地表近くの茂みと小径を伝い歩き、名も知らぬ小さな生き物たちは倒木の下や岩陰にひっそりと身を潜めています。
季節が巡るごとに、この生態系の表情も移り変わります。春の新緑は昆虫と小鳥を呼び、夏の深い緑は生き物たちに涼と隠れ処を与え、秋の実りは彼らの糧となり、冬の静寂は森全体をひとつの眠りへと誘います。
Meet The Residents
この森に暮らす生き物たち